サイトの構成は、検索エンジンスパイダーがサイト上をナビゲートするに大きな影響を与えます。またスパイダーだけではなく、人間のユーザーについても同様です。サイトのナビゲーションの仕方や自分が求める内容のコンテンツを簡単に見つけられるかどうかは、サイトの構成方法で決まります。構成の方法が悪ければ、関連コンテンツも見つけにくくなり、ともすると検索エンジンスパイダーが特定のページを見つけられないと言った状況にも陥りかねません。

サイトを構築する上で、各種様々な戦略やベストプラクティスを導入することで、自社にとって重要なページを強調したり、検索エンジン結果ページ (SERP) 上でのランキング状況を改善したりすることができます。サイト上の特定のコンテンツを「主要コンテンツ」として強調し、その他のコンテンツに誤った注目を集めたりランク入りしたりしないようGoogleにあらかじめ通知することを一般的に「正規化」と呼びます。今回の記事では、サイト構成を改善するために役に立つ戦略をはじめ、正規化タグの活用方法も併せてご紹介します。
サイトを正規化すべき理由とは?
サイトを正規化することによって、サイト上にあるページの中で、特に優先的にユーザーの注目を集めたり、露出する度合いを高めたりしたいページがどれかをGoogleがより詳しく把握できるようになります。また逆に注目を集めたくないページや、完全に無視してほしいページなどの存在についてもGoogleに通知することができます。ここで重要になるのは、このような戦略をいつ活用するのが最も効果的か理解しておくことです。また同時に色んな戦略の利点と欠点もよく調べておきましょう。
重複したコンテンツを作らない
過去数年にわたってGoogleが「重複したコンテンツにペナルティを課すこと」について様々な議論が交わされています。通常Googleは重複したコンテンツを嫌います。理由は簡単です。ユーザーに重複したコンテンツを見てほしくないからです。検索を実施して結果ページに4つのリスティングが表示されているのに、4つとも同じ内容が表示されたらどうでしょう?ユーザーエクスペリエンスは悪くなるはずです。
ここで正規化を実施することで、重複したコンテンツを作成したことで臨まないペナルティを課される危険性を回避することができます。具体的には、Googleに特定のコンテンツを無視するよう指示し、その他のページにだけ注意するよう促すことで、Googleはサイト上のコンテンツを適切にインデックス登録しながらも、ユーザーエクスペリエンスを悪くするような状況を未然に防ぐことができるのです。
Googleは全てのURLを個別のページとして把握しています。同じコンテンツを掲載しているものの、URLが若干異なるページがあったとします。例えば、https://www.example.com/ やhttps://www.example.com/index.php のようなページです。この場合、例え人間の目には違いはなかったとしても、Googleはこれらのページを個別のページだ捉えてしまう可能性がありますので、2つのバラバラのページとしてリンク価値が少なくなってしまうわけです。また、価格によってページをソート分け出来るようなサイトでも、同じ内容に対して複数のURLが生成される可能性があります。他にも、印刷用に全く同じコンテンツを別ページに掲載しているサイトもあるでしょう。これも重複したコンテンツと捉えられます。重複したコンテンツを作らないようにするために、意図的に作ったわけではないページも含めて「同じコンテンツ」の存在をすべて把握しておきましょう。
検索エンジンがページを優先的に取り上げられるよう工夫する
コンテンツを作成する時は、同じようなテーマやトピックに対して通常は複数のコンテンツを作ります。例えば同じキーワードを取り上げている複数のページのうち、特に注目を集めたいページを除いて、差別化を図るために別のキーワードを使うよう編集することは可能でしょうか?それが難しい場合は、特定のキーワードに対して一番注力しているページを選び、そのページをキーワードに対する正規化ページとして設定することも効果的です。正規化を効果的に実施することで、各ページを専用キーワードに対して効果的に最適化することが可能になります。
サイトを正規化する方法とは?
サイトを正規化する方法は複数あるのですが、有名どころとして主に使用されることが多いタグやコードをご紹介します。これを活用することによって、サイトの構造を検索エンジンにとって分かりやすく再構成し、特定のページを優先的にアピールすることができます。
一般的な正規化の方法
rel=canonicalタグ
特定のページを優先的にGoogleにアピールするのに最も有名な方法は、rel=canonicalタグを使用することです。このタグをサイト上のHTMLヘッダー内に位置付けると、このコンテンツを取り上げているページの中でもこのページだけに注目するようGoogleに指示することができます。
この方法は一番有名で実施も簡単なな方法ですが、他にも正規化の方法はあります。多くの企業は状況に合わせて他の正規化の方法をとることもあります。
企業はこのコードをどのように使用するのか細心の注意を払う必要があります。例えば、このコードを誤って関係のないページに使用してしまい、間違ったページを中心に正規化を実施してしまったケースも報告されています。サイト全体のヘッダーをしっかりと確認し、本当に意図するページのヘッダーにだけ使用するよう中止しましょう。
場合によっては、rel=canonicalタグをrel=alternateタグと一緒に使用した方がいいこともあります。2つのタグを使うことによって、代わりのサイトがどこにあるのかGoogleに知らせることができます。例えば、レスポンシブデザインのサイトではなく、モバイル専用のサイトとデスクトップ用のサイトを別々に管理している場合には、上記2つのタグの併用が役に立ちます。こうすることで2つのページがお互いにどんな関係にあるのかGoogleも把握することができ、より快適なユーザーエクスペリエンスの提供につながるはずです。
正規化に関連するその他の手法
リダイレクト
リダイレクト(正式には301リダイレクト)は、複数のURLから同じページに誘導し、古いバージョンのページへのアクセスは必要ない場合とても効果的です。例えば、HTTPからHTTPSに移行した経験があるサイトがいい例です。旧サイトのURLをまだ入力するユーザーがいたとしても、301リダイレクトを使用することで、移行後のHTTPSサイト上の同じページに誘導することができます。
NoIndexタグ
NoIndexタグは色んな事に活用できるとても便利なタグです。例えば、まだ作成中のページなど、人の目にさらしたくないようなコンテンツやインデックス登録してほしくないコンテンツには、このタグを使用します。製品やサービスを購入したユーザーを対象に表示する「ありがとうございました」ページなどがいい例です。
例えば、製品専用に作成したページにNoIndexタグを使用することによって、検索エンジンが該当ページを無視するよう指示することができますが、ここで注意が必要なのは、NoIndexタグを使用したページのリンク価値はもたらされないということです。なので、このタグが本当に必要かよく考えましょう。
サイトの構成を見直す時は、どのコンテンツを優先的に取り上げるようGoogleに指示するのか、事前にしっかり考えてから正規化に臨みましょう。Googleに一番注目してほしいコンテンツはどれなのか決めて、このコンテンツにスムーズにアクセスできる銅線を意識します。また同時に重複したコンテンツをなるべく避けるよう心がけましょう。