毎年Googleはアルゴリズムに多数の変更点を加えています。今回のアップデートに関して言えば、真新しいアップデートというより、オンラインにおけるユーザーエクスペリエンス(ユーザーの利便性)向上を目的とする既存のアップデートを強化したものである可能性が高いようです。
今までに発表された影響力の大きなアップデートは、Google自身や業界関係者から固有の名前を付けて呼ばれることがありましたが、Googleは数あるアルゴリズムのアップデートをそれぞれ個別の存在として捉えないよう努めているようです。Googleは品質や、関連度の高さ、ユーザー エクスペリエンス、サイト パフォーマンスなどに重点を置くことをあくまで重視しているのです。今回のアップデートの名称を聞かれると、GoogleのGary Illyes氏は、今回分を含めアップデート全般をフレッドアップデートと呼べば良いのではないかと自身の考えを明らかにしました。これまでのように具体的な名前で呼ぶのを控えようという意図がうかがえます。この記事では同社のこの意図を尊重し、名前を呼ぶ必要がある場合はフレッドアップデートと呼ぶこととします。
2017年3月8日から、検索業界ではGoogleが新たなアップデートを導入する兆候を見せていることが話題になりました。アップデート導入後、影響を受けたサイトは比較的少数でしたが、実際に影響を受けたサイトの中にはトラフィックが50~90%減少したケースも報告されています。 Googleは公式な見解を明らかにしていませんが、Twitter上におけるGary Illyes氏とSEO企業リーダーとのやり取りの場で、今回のアップデートを含めアップデート全般は、明確な説明がない限りフレッドアップデートと呼べばよいのではないかとのGary氏の意見に基づいて、「フレッド」という呼び名が定着したようです。

この記事では、今回のアップデートについて熟知しておくべきことや、SEOおよび検索にどのような影響が出るのかについてご紹介します。
アップデートの対象:過剰な広告、内容の薄いコンテンツ、低品質のリンクなど…いつもと変わり映えはない
Googleは今回のアップデートについて公式発表をしていないため、SEO専門家は状況から判断してランキングの変動の原因になっている要素が何なのか推測せざるを得ませんでした。その結果、このアップデートで最も重視しているのはコンテンツの品質と広告であるという意見が共通して出されました。
このアップデートに影響を受けた70以上ものサイトを確認してみたところ、95%のサイトに共通点が見られました。これらのサイトはすべてブログやその他のコンテンツを持つサイトなどのコンテンツ重視の形態を持ち、広告の利用が多く見受けられます。実は、これらのサイトの大半は、ユーザーにとってそれが有益か否かには重点を置かず、アドセンスやその他の広告収入だけを目的として作成されているように感じます。
つまり、Barry氏の考えをまとめると、このアップデートは、エンドユーザーのために価値をもたらすコンテンツの提供を追求せずに、広告やアフィリエイトなどによって収益を上げることだけに重点を置いているサイトを対象としていると考えているわけです。このようなサイトには多くのコンテンツが用意されており、特定のトピックについて一見幅広い内容を紹介しているように見えるかもしれませんが、実際の内容は他に存在する多くのサイトで紹介されている内容とあまり変わり映えのないことが多いのも特徴的です。またこのようなサイトのコンテンツは、自社サイトの収益を拡大することに重点が置かれています。
また、このアップデートに打撃を受けたサイトのリンク状況についても様々な声が上がっています。専門家の間では、このアップデートでは低品質なページからのリンクを多く持つサイトのランクを下げることを目的としているのではないかという意見が上がっています。Googleはこのアップデートについて多くのことを明言しておらず、従来通り同社が継続的にアップデート作業を行っているということだけを明らかにしているのみです。これらを総合すると、このアップデートは新しいアップデートではなく、オンラインにおけるユーザーエクスペリエンス(ユーザーの利便性)の向上を目指した既存のシグナルを強化したものである可能性が高いと考えられます。
BrightEdgeのコミュニティーには、1,500以上もの世界各国の有名企業が所属していますが、今回のアップデートに打撃を受けたという例は全く報告されませんでした。弊社のコミュニティーでは、GoogleのWebマスター向けガイドラインを重視したホワイトハットな手法を用いたSEOが普及しています。同ガイドラインに従わないブラックハットなSEOの時代は終わりを迎えたのです。高品質で関連度の高いコンテンツや、ユーザーエクスペリエンス、適切なサイト構造、パフォーマンス。これらを重視する理念やワークフロー、プラットフォームを備えるBrightEdgeのコミュニティーでは、アルゴリズムのアップデートやペナルティーに対してほぼ完全な防御態勢を持っていると言っても過言ではありません。
アップデートに影響を受けたら何をすべきか?
アップデート実施後にトラフィックやランキングの下降が見られた場合、サイトを注意深く確認しましょう。前述のようなこのアップデートに最も打撃を受けたサイトの特徴と類似している点がないか確認してみてください。サイト上で広告を積極的に使用している場合は、広告を削除することをお勧めします。またリンク状況も確認しましょう。スパムの可能性のあるサイトや質の悪いサイトからリンクが張られていないかも忘れず確認してください。無効ツールやファイルを活用して、自社ページとつながりを持ちたくないサイトをGoogleに連絡しましょう。
Googleは今回のアップデートについてあまり多くのことを明言していませんので、今回のペナルティーを受けて、修正を加えた後もサイトの評価を以前の状態に戻せるまでどの程度の時間がかかるのか完全には予想できないのが現状です。しかし、なるべく早く失ったランキングやトラフィックを取り戻すことができるよう、サイト上に何か問題があれば早急に修正するよう心がけましょう。正しい最適化を行うと、2,3週間のうちに結果が表れるはずです。
今後コンテンツを作成する際に何よりも優先しなければならないのは、ユーザーのニーズを満たすことの必要性です。サイトの素材を作成するにあたっては、作成する側の利益を追求したり、トラフィックや広告収入の拡大を狙ったりするのではなく、顧客のニーズに答え、顧客が求める情報を見つける手助けをすることが基本であるべきなのです。したがって、自社が専門家としての束を発揮できるようなトピックを選択し、顧客にとって有益な情報を専門家の立場から提供することを目指しましょう。
またリンクについても同様です。リンクは自社サイトに利点をもたらすこともありますが、人為的に特定のリンクを増やそうとする行為はサイトに悪影響を与えることにもつながりかねません。過去にGoogleが課したペナルティーでは疑わしいリンクをもつサイトを対象にしており、今回のアップデートにおいても同様のページのランクを降格させようとしているのではないかという専門家の意見も多く聞かれます。適切にリンクを構築することによってオーガニック検索でのパフォーマンスを改善することができますが、それは高品質のサイトとリンクのつながりを持ってこそ可能になるのです。評判の高いサイトに自社ブランドの紹介をお願いしたり、自社サイトへのバックリンクをお願いしたりすることはかまいませんが、リンク構築を目的として金銭的なやり取りをしたリ、相互にリンクを張り合ったりする行為は結果的にランキングやトラフィックの損失につながりかねません。しかし、高い品質のコンテンツを作成し、ソーシャルメディアをはじめ、電子メール、自社サイトなどでコンテンツを宣伝することによって、自然に適切なリンク構築の土台を築くことができます。
今回のアップデートやその他のアップデートによるペナルティーを受けた企業に対するBrightEdgeのサポート体制
ユーザーの皆様がSEO業界で自信を持って活動し、成功を収めていただけるように、BrightEdgeのプラットフォームは設計されています。BrightEdgeでは、定期的に自社サイトの全ページをトラックし、ページのランキングやデータキューブ スコアに変化がないか確認することをお勧めしています。これらの要因に変化が見られる場合、アップデートによって何らかの利点がもたらされていることや、ペナルティーを受けて悪影響を受けている可能性について探ることができます。
またキーワードをトラックすることによって、どのキーワードがランキングの上昇や加工に関係しているのか詳細を調べることができます。さらにデータキューブを活用して、競合サイトが同様の変化を経験したのかチェックすることも可能です。
それに加えて BrightEdgeの外部リンク機能を活用して自社サイトのリンク状況を確認することをお勧めします。疑わしいサイトやスパムの可能性のあるサイトを発見したら、迷わずGoogleの無効ツールを使って該当サイトから自社サイトへのリンクを無視する旨をGoogleに伝えましょう。またBrightEdgeの外部リンク機能では、作為的につくりあげたものではない本物の外部リンクを獲得するための建設的なアイデアをお知らせします。

BrightEdgeのコンテンツIQ では、クロール設定を編集することができ、コンテンツガバナンスやアクセシビリティーに関する基準、サイト構造など、自社が考えるデジタル スタンダードに見合った環境をつくりあげることができます。また数ページだけを対象するのか、あるいはサイト上の全ページを対象にするのかなど、クロールの対象ページを自分で決定することもできます。
コンテンツIQはBrightEdgeプラットフォーム上で直接ご利用いただけますので、1つのワークフロー上で自社サイトのエラーに対して発見・修正・モニターを一括して行うことができ、効率性を最大限に高めることができます。つまり、BrightEdgeプラットフォームに備わっている機能をコンテンツIQで行ったオーディットのデータと併せて使用することができるのです。例えば、ストーリービルダーを用いて、最近行った修正作業がどのような影響を与えているのかを表すダッシュボードやチャートを作成することができます。
また、データキューブには、顧客が読みたいと思っているようなトピックを探るツールが備わっています。データキューブを活用すると、キーワード/フレーズのトラフィックや競合の度合いを調べることができます。この機能を用いて、自社はランク入りしていないが競合サイトはランク入りしているキーワード/フレーズを確認することも可能です。さらに業界でのどのようなキーワード/フレーズが人気を博しているのか、トレンドをモニタリングすることによって、自社がターゲットとする読み手の間でも同様のトレンドに対して人気が高まることが予想できるため、新しいトピックとしてどのような内容を扱うべきなのかアイデアを出すことができます。このように、「どのようなコンテンツを作成すべきなのか」様々なアイデアを生み出すこの機能を活用することによって、読み手が本当に興味を持つコンテンツを作りあげることができます。そのトピックをさらに掘り下げてコンテンツ展開することによって読み手の価値に直結するような素材を作ることができるのです。
