AdWords改めGoogle Adsの台頭:一つの時代の終幕と新たな時代の幕開け 【Erik Newton 2018年7月3日】

<p><strong>GoogleはAdWordsの名称を新たにGoogle Adsと改名し、7月24日から利用開始します。今回の記事では、Googleのペイドサーチ プログラムの歴史を振り返り、同社のビジネスモデルの中心的存在になるに至ったこれまでの経緯についてご紹介します。</strong></p>

<p>ペイドサーチ(有料検索)広告には20年以上もの歴史があります。Googleが検索技術を活用して収益を獲得する以前に、Goto.comという検索エンジンの存在がありました。Goto.comではPPCオークションシステムが構築されました。宣伝したい側がターゲット キーワードに対して、広告の表示位置を入札し、広告が入札価格に基づいて表示されます。ドットコムバブルがはじけてからは、Goto.comは16億3千万ドルでYahooに買収され、Overtureと名称変更しました。</p>

<p>Googleは、自社のビジネスモデルをAdSenseとCPM(Cost Per Mille)の入札形式から、CPC(Cost Per Click)の入札形式に引き続き進化させました。Googleは詐欺の防止強化や、表示する結果の関連度改善に多額の資金をつぎ込み、Yahooをたやすく抜き去る存在へと急成長しました。Googleの収益は1,100億ドルを上回り、その内90%がPPCやAdWordsによるものであると言われています。</p>

<p><img alt="identifying orphan site pages" class="wp-image-15564 alignright" height="263" sizes="(max-width: 395px) 100vw, 395px" src="https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-…; srcset="https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-… 1000w, https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-… 150w, https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-… 300w, https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-… 768w, https://www.brightedge.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/orphanpages-… 600w" width="395" /></p>

<p>その後2007年に、Googleはデジタル広告を扱うDoubleClickを31億ドルで買収しました。当時は有料広告ビジネス全体がドットコム クラッシュからの回復過渡期にあったため、Googleのこの投資額は、超巨額であると考えられていました。</p>

<p>これに加えてGoogleはChromeブラウザやAndroid オペレーションシステムにも多額の資材を投資し、これがきっかけとなってデジタルメディアのあらゆる分野での事業展開が促進されたわけです。</p>

<p>当時のGoogleの投資が功を奏したのは周知の事実です。モバイル広告はデジタル広告関連の支出全体の67%を占めており、さらにeMarketerによると、2018年の内にモバイル動画関連の支出が従来のテレビ関連の支出を上回ると考えられています。</p>

<h2>Google AdWordsの改名</h2>

<p>先日Googleから以下のようなメッセージが送信されてきました。(翻訳は原文の下をご参照ください)</p>

<blockquote>
<p><em>Hello,</em></p>

<p><em>You’re receiving this message because you currently have an active AdWords account.</em></p>

<p><em>Earlier this week, we announced that Google AdWords is becoming Google Ads. The new Google Ads brand represents our full range of campaign types across Search, Display, Video, App and more. These help you connect with more consumers as they’re turning to Google, and our partner sites and apps, to find information and get things done.</em></p>

<p>&nbsp;</p>

<p><em>Starting July 24, 2018, you will begin to see the new Google Ads brand — including the new name and logo — reflected in the product interface, Help Center, billing documents, and more. Our URL will also be changing from adwords.google.com to ads.google.com.</em></p>

<p>&nbsp;</p>

<p><em>There is no action required on your part, and changes to the Google Ads branding will not impact your campaign performance, navigation or reporting. If you have any questions or would like to contact us, please visit the Help Center.</em></p>

<p><em>Sincerely,</em></p>

<p><em>The Google AdWords team (soon to be Google Ads)</em></p>
&nbsp;

<p><em>お客様各位</em></p>

<p><em>このメッセージは、アクティブなAdWordsアカウントを保有するユーザーを対象に送信されています。</em></p>

<p><em>今週はじめに、現在のGoogle AdWordsを改め、Google広告と改名することを発表しました。新たに利用開始するGoogle広告では、検索、ディスプレイ、動画、アプリ、その他各種様々なキャンペーンタイプをご利用いただけます。このサービスを活用することによって、Googleをはじめ、弊社の提携サイトやアプリを活用して情報を得たり、様々なタスクを実践しようとしたりする多くの消費者とより多くのつながりを持つことが可能になります。</em></p>

<p>&nbsp;</p>

<p><em>2018年7月24日より、新たにGoogle広告という名称およびロゴの使用が開始され、製品インターフェースや、ヘルプセンター、各種書類などでも新しい名称が反映されます。URLも同様にadwords.google.comからads.google.comに変更されます。</em></p>

<p>&nbsp;</p>

<p><em>これまでGoogle AdWordsをご利用いただいたお客様側で何らかの変更が必要になることはありません。また名称変更によってキャンペーンパフォーマンス、ナビゲーション、レポーティングに何らかの影響が出ることはありません。この件に関しまして不明点やご質問などございましたら、ヘルプセンターよりお問い合わせください。</em></p>

<p><em>Google AdWords担当チーム(新Google広告担当チーム)</em></p>

<p>&nbsp;</p>
</blockquote>

<p>Googleによると、この名称変更の動きは、同社の有料広告プラットフォームの簡略化を目指すキャンペーンの一環であると発表されています。これに伴って、以下のような変更が加えられます。</p>

<ol>
<li>Google AdWordsがGoogle広告に名称変更。</li>
<li>DoubleClickとGoogle Analytics 360 SuiteをGoogle Marketing Platformとして統合。</li>
<li>パブリッシャー向けDoubleClickとDoubleClick Ad ExchangeをGoogle広告マネージャーとして統合。</li>
</ol>

<p>Google AdWordsとは対照的に、Google広告では、マシーンラーニングやAIを活用することによって、複雑な管理やプラットフォームに関する知識がなくてもマーケターが簡単にキャンペーンを作成できるような自動キャンペーン作成機能が備わっています。</p>

<p><img alt="adwords consolidation screen shot of adword top navigation breadcrumb" class="alignleft size-large" height="61" src="https://videos.brightedge.com/assets/blog/adwords-intext3.jpg&quot; width="412" /></p>

<p>より規模の大きい顧客を対象とした<a data-wpel-link="external" href="https://marketingplatform.google.com/about/&quot; rel="nofollow" target="_blank">Google Marketing Platform</a>の一環で、Googleは新機能Display &amp; Video 360を発表しました。Display &amp; Video 360では、DoubleClick Bid Managerや、Campaign Manager、Studio、Audience Centerなどの機能が統合されており、制作側、企業側、メディア担当チームが足並みを揃えて1つの場所で広告キャンペーンを展開することができます。</p>

<h2>業界他社の動きに足並みを揃えるGoogle</h2>

<p>この動きの伴い、Google DoubleClickとGoogle Analytics 360 Suiteは1つに統合されます。また同様に、パブリッシャー向けDoubleClickとAd ExchangeもGoogle Ad Managerとして統合されます。これら一連のブランド統合やプラットフォームの統合を見ると、Googleの有料広告プログラムが業界内の広告プラットフォーム他社に足並みを揃えようとしているのがわかります。例えば、FacebookでもFacebook広告という名称で同様のサービスを提供している部門を抱えています。またAdobe Cloudでも同様に、各種プラットフォーム/チャネルを対象としたキャンペーン設定・管理を行うことができます。</p>

<p>ここまでお読みいただければお分かりの通り、広告業界では巨人同士の激しい戦いが繰り広げられています。より幅広く便利さを追求した巨大インベントリーを各社が提供しており、独立系のネットワークが広告を獲得するのは相当困難になりそうです。</p>

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