検索結果ページのポジションを1つ失うだけで、自社サイトへのトラフィック率に深刻な影響が出ます。結果的にコンバージョンや収益も悪化してしまいます。デスクトップ版SERPの1位(Position 1)のクリック獲得率は平均28%ですが、2位になるとその率は13%にさがり、3位になると9%にまで低下してしまいます。逆に言うと、より上位を獲得し、そのランクを維持することが自社ブランドにとってとても大きな効果をもたらすとも言えます。
Webサイトやコンテンツの最適化を実施する際、必要なステップが沢山ありややこしいのでは…という印象を受ける方も少なくないでしょう。実際のところ、検索エンジンがサイト上のコンテンツをどのていど把握し、ターゲットオーディエンスにリスティングとして提示できるかには、非常に沢山の要因が影響を与えています。
確かにSEOを実施する上で各種様々な作業が必要になります。しかし、やみくもに片っ端から作業に取り組んでも好ましい効果があるわけではありません。SEOにまつわる様々な作業の中でも、とりわけ投資利益率の高い作業から優先して作業に当たる方が効率的です。そこで今回の記事では、自社サイトで成功を収めるためにポジティブな効果をもたらす5つのSEO戦略についてご紹介します。
1.画像の種類に注意を払う
SEO業界でもすでに画像がSEO実施時に重要な役割を果たしていることに注目しています。BrightEdgeが独自に行った調査によると、2018年9月の時点で検索結果ページ (SERP) の28%に画像が表示されていることが分かっています。ビジュアル的な効果がある雰囲気を重視するオンラインの世界では、顧客がWebブラウジングしながら画像を見たがっているという考えが主流になっています。画像付きの投稿やページはそうでないものと比べてエンゲージメント率が高く、SNS上でシェアされる回数も多く、また一般的に考えて顧客をコンテンツに引き付ける能力も高いと考えられています。
To take this そこで、ここからさらに画像が持つ効果を高めるためには、SEOの目的で使用する画像の種類に注意を払うことが必要になります。読み手はページの読み込み時間に非常に繊細です。Google has found によると、ページの読み込み時間が1秒から3秒に増えるだけで、直帰率が32%も増加してしまうと言われています。仮に読み込み時間が1秒から5秒に増えると、直帰率は90%に及びます。そこで重要なのが画像の存在です。ページの読み込み時間の短縮にはどのような画像を使用しているかが大きな鍵を握ります。
画像の種類には大きく分けて3種類あります。JPEG、GIF、そしてPNGです。
オンラインで目にする画像の大半はJPEGファイルです。JPEGは非常に幅広く使われているので、ほとんどすべての端末で互換性を持っています。また画像を圧縮するためファイルのサイズも小さくおさえることができます。これによって画像の質が下がることもありますが、ページの読み込みには好ましいファイルだと言えます。
GIFは過去数年のうちに大きく人気を博しました。GIFを活用することによって、通常の静止画だけではなくシンプルなアニメーションを演出することができるからです。GIFでは256色しか使用されませんので、写真をアップロードする際には通常GIFは使用しません。しかしサイズがとても小さいため、企業ロゴなどなるべく早く読み込みしたい画像にはGIFが最適です。
3つの中で最も新しいのがPNGです。他の2つに比べて使用されている期間が短いため、場合によって互換性が取れない端末が存在します。PNGファイルではより多くの色を扱うことができ、よりはっきりとした味わい深い色彩を演出することができます。ただしファイルのサイズは大きくなってしまいます。
SEOをより効率的かつ効果的にするために、サイト上のページで使用する画像の役割を再度見直し、読み手のユーザーエクスペリエンスに最も好ましい影響を与えるのはどんなファイルなのか考えることが必要になります。画像の質、読み込み時間、画像の互換性などのバランスを考慮して、画像SEOを展開しましょう。
2.モバイル版サイトの種類を考慮する
2015年以降、企業各社はモバイルの互換性に注目していましたが、モバイルファースト アルゴリズム が初めて導入されてから、ますますモバイル最適化への注目が高まっています。しかしSEO業界でも見落とされがちなのが、モバイルサイトの種類です。

モバイルサイトには主に3種類あり、それぞれに長所と短所があります。
M(dot)系のサイト
M (dot) 系のサイトは、モバイルユーザーを対象に多くの企業が作成した初代サイトの形式です。モバイル端末専用に個別のサイトを作成することができ。このサイトは、何か作業をしながら情報を探しているユーザーを意識して最適化されています。この形式のサイトは、モバイルデザインが台頭してから始めの数年はよく使用されていましたが、現在では多くの分野でこの形式のサイトを使用する頻度が下がっています。この形式を使用する上で、以下のような短所があることを憶えておきましょう。
- 2つ個別のURLを管理しなければならない。
- 2つのサイト間でリダイレクトの設定が必要。
- デスクトップに比べてモバイル端末からリンクを共有しにくく、ユーザーエクスペリエンスに悪影響がある。
レスポンシブデザイン
最近では多くの企業の間でレスポンシブデザインが人気を博しています。このデザインを使用することで、自動的にユーザーが使用している端末を検出し、サイトが端末のスクリーンに合ったサイズで表示されます。Googleはページがモバイル端末で互換性がある限り、アルゴリズムでは特定のサイト形式を優先することはないと明確にしているものの、過去にはレスポンシブデザインを評価する旨を発表しています。
一方でレスポンシブデザインにもいくつか短所があります。その中でも一番大きな問題は、モバイル版とデスクトップ版で最適化を同時に行う必要があるということです。少し言い換えて説明してみましょう。仮にデスクトップページを好むユーザーが存在するとします。一方でモバイルユーザーの間ではそのページのパフォーマンスが悪いと判断されたとします。この場合、デスクトップページを好むユーザーがいるにもかかわらずモバイル版ページを修正するためにデスクトップ版ページも同時に修正しなければならないのです。
アダプティブデザイン
3つのサイトの形式の内、最後にご紹介するアダプティブデザインでは、レスポンシブデザインが抱える問題を対応する機能を持ち併せています。具体的に言うと、サイト運営者がモバイルユーザー、デスクトップユーザーを別に想定して最適化を実施できるのです。また、レスポンシブデザインで問題視されていたページ読み込みにかかる時間もさらに短縮可能だと言われています。その一方で、この形式は複雑で、サイトを運営する上で沢山の情報が必要になることが短所であるとも考えられています。
サイトを運営者は、モバイルサイトの特徴をよく把握した上で、自社のニーズに最も適した形式はどれか判断しましょう。自社サイトのトラフィックの確認は勿論のこと、モバイルユーザーとデスクトップユーザーの行動の違いを把握したり、自社が掲げるSEOの目標に最も効果的なサイト形式はどれか検討したりすることが必要です。
3. Hreflangタグの実施
複数の言語や国を対象としたサイトを運営している場合、hreflangタグの実施が推奨されています。Googleはページ上で記載されている言語を自動的に検出することができるので、今更hreflangタグは必要ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、hreflangタグを実施することによって、一見して分かりにくいものの、複数言語バージョンのページが存在することをGoogleに明確に通知することができます。
例えば、イギリス人の顧客を対象に作成したサイトがあるとします。この場合、イギリスの検索トレンドを意識して最適化を実施し、問い合わせ情報や配送情報、ページ上の文体やスペリングもイギリス人ユーザーを想定して作成されています。これと同様のことがアメリカ版、カナダ版、オーストラリア版のサイトでも展開されているわけです。これらサイトは全て英語ですが、とりわけ各地域の読み手を意識して適切に表示されるか確認することが重要なのです。

hreflangタグを活用することによって、Googleがサイトを適切にインデックス化し、各地域の読み手を想定して適切に展開されていることを確認することができます。対象とする読み手に確実にリーチするサイトを展開することで、ユーザーエクスペリエンスは自然に高まり、結果的にエンゲージメントも高まるのです。
4. AMPの実施
先程ページの読み込み時間が長ければ長いほど、ユーザーの直帰率が劇的に高まるという話をご紹介しました。読み込み時間短縮に対応するために、2018年夏以降、Googleは公式にページ読み込みスピードをランキング要因とすることに決定しました。
AMPとは、モバイル端末でのページ表示にかかる時間を短縮化するための手法で、過去数年注目を集めています。AMP対応のページを作成することによって、重要な自社ページを最新の状態に保ち、読み手による閲覧時には快適なスピードでページを表示することができます。GoogleはAMP対応のページをこう評価しています。なぜなら信頼性が高く、コンテンツの読み込み時も時間がかからず、読み手のユーザーエクスペリエンスを高めることができるからです。
ページの表示時間の短縮を図るなら、是非AMP対応のサイト作成をお勧めします。とりわけニュース記事や製品に関するお知らせページなど素早く表示したいページを対象に実施しましょう。これによって競合サイトよりも製品リリースに関する記事を読み手に見やすい場所に表示することができます。結果的にブランドとしての確固たる位置づけを構築することができます。
5.XMLサイトマップの最適化
Googleがサイト上のページを適切に把握し、インデックス登録するのを後押しするのがXMLサイトマップです。XMLサイトマップを活用することによって、Googleにサイトの構造や優先的にインデックス登録を促したいセクションなどを通知することができます。サイトのホスト場所にもよりますが、通常サイトマップの生成は簡単にできるはずです。例えば、WordPressでは、専用プラグインでサイトマップの作成やアップデートを簡単に実施できます。あとは自動生成したこのサイトマップをGoogleに直接送信するだけでいいのです。
そもそもサイトマップの目的は、Googleにインデックス登録の仕方を知らせることですので、robots.txtでインデックス登録を無効に指定したページは、サイトマップ上には含めないようにします。サイト規模が大きい場合は、特に力を入れて最適化を実施したページや、自社サイト上で代表的なページを強調しましょう。また、サイトマップ上には正規化したサイトを含めるようにしましょう。
サイトマップをGoogleに提出したら、Google Search Consoleでサイトの状況を再確認します。インデックス登録に失敗しているページがあれば、より効率的なページ登録の方法や検索に適したサイト作りの方法などをGoogleが知らせてくれるはずです。
SEOには様々な技術が必要で、かつ最適化実施には沢山のプロセスを順番に辿る必要があるため、一見大変に感じるかもしれません。しかし、オンライン上での存在感をより高めるためには、今回の記事でご紹介したような5つの戦略を導入してパフォーマンスを最大限に高めることをお勧めします。