オーファン ページ (Orphan Page) とは、サイト上の他のセクションからリンクされていない Web ページを指します。このようなページは検索エンジンのクローラーに発見されず、新規顧客の開拓やエンゲージメントの獲得をする機会が失われていることを意味します。今回の記事では、このようなオーファン ページと呼ばれるページに対処する簡単な方法をご紹介します。
サイト上のオーファン ページを発見し、対処する方法とは?
簡単な5つのステップに従うことによって、自社サイト上に存在するオーファン ページを発見し、対処することができます。
- 現在自社サイト上にある全ページのリストを作成する
- インバウンドの内部リンクが全く存在しないページがないかサイト上をクロールする
- オーディットの結果を分析する
- オーディットで発見されたオーファン ページに対処する
- 定期的にオーディットを再実施し、他に新たなオーファン ページがないか確認する
これら5つのステップを一つずつ詳しく見ていきましょう。
(1) 現在自社サイト上にある全ページのリストを作成する
Web サイトを対象とした既成のオーディット ソリューションを使用して自社サイト上にあるオーファン ページを見つけようとしても簡単には見つけられません。その理由は、オーファン ページというものの定義からも明らかであるように、ドメイン上のどのページにもリンクが張られていないからです。クローラーはオーファン ページを見つけることは決してできません。したがって、クローラーがクロールできるように、全URLのリストを自分で作成することが必要になってくるわけです。
サイトマップ ファイルを使用する
サイトマップとは通常ドメイン上のルートにあるファイルで、検索エンジンのボット(bot)が自社サイトのコンテンツの内容や、コンテンツをアップデートする頻度、検索エンジンの結果ページでコンテンツどのように表示させるかなどを判別できるよう手助けすることを目的としています。コンテンツ マネージメント システム (CMS) に新しいページや投稿記事を追加すると、サイトマップは劇的にアップデートされます。したがって、サイトマップに自社サイト上にある全ページのリストが記載されているか確認することが重要になってくるわけです。
BrightEdge のコンテンツ IQ を活用することによって、新しいクロールを設定し、サイトマップ ファイルを指定することができます。
サイト URL リストをダウンロードする
サイトマップ上にすべてのページが記載されていないなど、サイトマップを活用することができない場合、CMSを活用してリストを生成することができます。例えばワードプレスでは、軽量のプラグインをインストールしてサイト URL の全リストを CSV 形式ファイルとしてエクスポートすることができます。
また IT 担当者に依頼して、自社サイトへのビジターに提供されるすべてのページをリストアップした CMS ログをコピーすることも選択肢の一つでしょう。リストをエクセル形式にして作成し、特定のURLをフィルターします。
すべてのページをまとめたリストを作成したら、そのリストをクロール設定にペーストします。

(2) インバウンドの内部リンクが全く存在しないページがないかサイト上をクロールする
オーファン ページがないかチェックするためには、オーディット ルールを設定して、インバウンドの内部リンクが1つもないページを発見します。
オーディット設定を行う際に、定期的に実施するクロールについても同様に設定し、新たにオーファン ページができていないか確認しましょう。URL のリストを用いてクロールを実施している場合は、CMS から最新版のリストを手に入れてください。

(3) オーディットの結果を分析する
オーディットを実施したら、コンテンツIQ を再度活用してオーディットの結果を確認しましょう。オーファン ページがないか確認し、そのページの目的が何かを明らかにします。他サイトのリンクから流れてきたトラフィックを重視しているのか、あるいは検索連動型広告などからのペイド トラフィック、またはソーシャル キャンペーン関連のトラフィックを重視しているのかなどを明らかにします。また同ページには質の高い外部リンクはあるでしょうか?サイトにやってきたビジターはオンサイト検索を用いて同ページにアクセスしているでしょうか?これらの要因について確認します。

ご利用のWebアナリティック ソリューションを活用してトラフィック源や、ビジット数、ページビュー、ページへの出入りに関するユーザーの行動などを詳細に確認します。以下では、特定の時期にトラフィックを獲得する後押しをするキャンペーン ページを例としてご覧いただけます。キャンペーンが終了したら、ページに流入するトラフィックの量は実質なくなりますので、このようなページはサイトから削除していいことがわかります。
(4) オーディットで発見されたオーファン ページに対処する
オーファン ページが作成された目的と、自社サイトへのトラフィックにどのような影響を与えているのかを明らかにしたら、オーファン ページに関してどんなステップをとっていくべきなのか決定しましょう。
- ユーザーがサイトを訪問している間にこのページも見てほしいのであれば、サイト上の他の内部ページからオーファン ページにリンクを張る
- 必要性がなくなれば、アーカイブに移動する
- 内部ページからのリンクを張らなくともページの役割を果たしている場合は、そのままの状態を維持する
(5) 定期的にオーディットを再実施し、他に新たなオーファン ページがないか確認する
新しいコンテンツを追加しながらもリンクを張るのを忘れてしまったり、サイト構造の複雑な場所にあるページへのリンクを誤って削除してしまったりと、時間の経過とともに以前はリンクが存在していたページがオーファン ページになる場合もあります。したがって、サイト全体を定期的にチェックして新たな問題が生じていないか確認することが重要です。
前述の通り、コンテンツIQを設定して、クロールを定期的に実施することができます。
今回ご紹介した簡単な方法に従うだけで、オーファンページをいち早く発見し、的確な対処方法をとることが可能になります。



