Googleのインタースティシャル広告に対するペナルティー:企業への影響と把握しておくべき事柄(Erik Newton 2017年1月23日)

最近Googleはインタースティシャル広告に対するペナルティーを自社が開始したことを発表しました。SEO業界関係者ならば、このペナルティーの詳細や、この導入によってGoogleが何を目指しているのかなど、この件に関する最新情報をしっかり把握している必要があります。


Googleは昨年夏頃に、Webサイトのコンテンツの上を大きく覆うインタースティシャル広告に対するペナルティーを近々導入する予定であることを発表しました。2015年のモバイルフレンドリーに関するアップデートと同様に、このペナルティーはユーザー エクスペリエンスを高めることを目的としており、Webサイトの運営者にとっては自社サイトへのトラフィックやランク状況を悪化させる前に修正作業を行う機会が与えられたわけです。インタースティシャル広告は小さなスクリーンではより邪魔になりますので、ある意味ではこのインタースティシャル広告に対するペナルティー導入はモバイルファーストと関連しているともいえるでしょう。

インタースティシャル広告とは?

インタースティシャル広告とは、サイトにユーザーが訪れた時、ユーザーが見ようとしていたコンテンツを覆う形で表示される広告のことを指します。ページ上にあるコンテンツを覆っていますので、ユーザーの目はすぐに広告に向けられることになります。通常はユーザーが広告をスキップする選択肢があるか、カウントダウンが表示され、カウントダウン終了後に自動的に元のコンテンツに自動的にリダイレクトされる仕組みになっています。

インタースティシャル広告はサイト上でどのように使用されているのか?

インタースティシャル広告は、ユーザーの注目を広告マテリアルに集め、レスポンスを高めることができるため、サイト運営者にとっては魅力的です。インタースティシャル広告が表示されている間は広告がスクリーンの大半を占めるわけですから、多くの企業にとっては好ましい結果をもたらすものとしてインタースティシャル広告に注目しているかもしれません。

世界的に見ても、インタースティシャル広告は結果を残しています。ある報告によると、インタースティシャル広告を利用している複数の企業が好ましい結果を残すことができたと答えています。例えば、あるホテルチェーンでは動画再生回数が25倍に成長し、あるゲーム開発企業ではコンバージョンが7倍に増加しました。中国系の企業であるAppfloodによると、 モバイル広告収入の70% がインタースティシャル広告によるものであることが分かっています。しかし、Googleがインタースティシャル広告を利用するサイトにペナルティーを課すことになれば、この広告形態の利点や価値は下がっていくと考えられます。

WhosampledというWebサイトを見てみると、典型的なインタースティシャル広告の例を見ることができます。サイトを訪問すると、サイトが提供するアプリのダウンロードを勧める広告が表示されますが、その広告がスクリーンの大半を覆っているため、元々ページに表示されているコンテンツを見たいだけのユーザーにとってはナビゲートに支障が出てしまうわけです。

What to avoid for the Google interstitial penalty

Googleのインタースティシャル広告に対するペナルティー

Googleは、ユーザーにとって’邪魔な’インタースティシャル広告を使用するWebサイトを対象にペナルティーを付与することを計画しているとWebサイト開発者に警告的メッセージを発表しました。ユーザーが見ようとしているコンテンツアえのクセスを邪魔するインタースティシャル広告があるサイトのランキングを下げる可能性があるとGoogleは明らかにしました。Googleは具体的にペナルティーの対象とするインタースティシャル広告の種類をリストアップして説明 しました。

  • ユーザーが検索結果ページから該当ページを訪問した直後やページを閲覧している間に主なコンテンツを覆うポップアップが表示されるサイト
  • 主なコンテンツにアクセスする前にユーザーが「スキップ」などをしなければ取り除くことができない独立型のインタースティシャル広告が表示されるサイト
  • ページのアバブ ザ フォールド(ファーストビュー)に独立型のインタースティシャル広告と同じようなものが表示され、元々ユーザーが見ようとしているコンテンツはその下に表示されているサイト

Googleは以下の画像を用いて、ペナルティーの対象となる広告の種類を説明しました。

Avoid the Google interstitial penalty

Googleの発表で用いられた画像

Googleは同時にペナルティーの対象とならない広告の種類についても説明しました。

  • Cookieの使用や年齢確認など、法的責任の一環で表示するインタースティシャル広告
  • サイトにログインするためのダイアロボックスなど、インデックスできないコンテンツ。(例)電子メールやペイウォールに関係するその他のインデックスできないコンテンツなどのプライベート コンテンツ
  • スクリーンを覆うスペースが適切で、簡単に取り除くことができるバナー広告。(例)SafariやChromeが表示するアプリのインストールを促すバナー(スクリーンを覆うスペースが適切)

ads that will not be penalized with the Google interstitial penalty

 

Googleの発表で用いられた画像

このペナルティー付与は2017年1月10日に開始されましたが、この変化がサイト ユーザーにどのような影響を与えているのか既に明らかになってきました。特定のサイトでは、このペナルティーの導入によって深刻な影響を受け、ランキング状況が顕著に悪化し、ペナルティーが課されたサイトのなかにはモバイル版検索結果ページで最大10位程度のランク降下を経験しているケースも報告されています。業界関係者の間では、このペナルティー導入は徐々に広まっているため、現在は影響を受けていないサイトでも、今後影響が生じる場合もあります。

Googleのインタースティシャル広告に対するペナルティーは企業にとって何を意味するのか?

ペナルティーの対象となるような広告を使用していない企業も含め、各企業はこのアップデートが実施される上でGoogleが何を目指しているのかをしっかりと認識する必要があります。 モバイルファースト インデックス の導入やAMP対策の拡大など、Googleはモバイル端末を意識したユーザー エクスペリエンスに注目しています。この背景にはGoogleがモバイル端末を用いているユーザーのエクスペリエンスをシームレスなものにすることを目指していることがあります。インタースティシャル広告はコンテンツにアクセスしようとしているユーザーにとって邪魔な存在で混乱の元になりますので、ペナルティーが課されることになったのです。Googleは今後もモバイルのユーザー エクスペリエンスを高めようと様々な試みを続けることが考えられますので、企業はいかにユーザー エクスペリエンスを高めることができるのか引き続き取り組みを続ける必要があります。

BrightEdgeプラットフォームを利用するユーザーならモバイル版ランキングやトラフィックを簡単にトラックすることができます。このアップデートの導入後これらのパフォーマンスにどのような変化が見られるのか引き続き注目することをお勧めします。たとえインタースティシャル広告を利用していない場合でも、競合他社にペナルティーが課された結果自社のトラフィックが増加していることに気付くかもしれません。

インタースティシャル広告を対象としたGoogleのペナルティー付与はすでに開始されていますので、各企業は、最新のレコメンデーション(推奨事項)に従って作業をすることが重要になります。これを受けて弊社では、お客様のマーケティング戦略を最適化する方法をさらに追及し、Googleが実施するアップデートに関する最新情報について引き続きお知らせいたします。

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